今回のタイトルは、先日面接をして頂いた面接官からのコメントです。書類とはもちろん、履歴書や職務経歴書の事です。この経緯を少し説明します。

転職エージェントから企業への紹介の仕方

転職エージェントという立場で、企業へ技術者の方をご紹介する際、色々な方法があると思います。私自身も、その時の状況、タイミング、技術者の方の要望、企業側の事情、企業との関係性、様々な要素により、ご紹介の仕方を工夫しています。

むしろ、【ご紹介】というよりは、【ご提案】という言葉の方が合うと感じる事が多いです。

こういう言い方をすると、転職エージェントの工夫が、『書類選考を通して面接をしてもらう事』目的と取られてしまうかもしれません。

しかし、それは正解ではありません。けれど、全く的外れではありません。

世の中の転職エージェントには、『書類選考を通して面接をしてもらう事』『内定を獲得する事』を目的として活動している方もいらっしゃるかもしれません。これは、あくまで私個人の意見ですが、それは本質ではないと思います。しかし的外れでもないと思います。

では、私自身の提案の目的、活動の目的をどう考えているかと言えば、『正確な選考をしてもらう事』と考えています。

この違いは何かと個人的に分析してみると、この選考に関わる3者(技術者、企業、エージェント)のうち、【企業】の事を考えているかどうかだと思います。

『書類選考を通して面接をしてもらう事』は、【企業】の事を考えていない可能性があります。しかし、本質的にマッチングが出来ていれば、『書類選考を通して面接をしてもらう事』『正確な選考をしてもらう事』になると考えられます。

『会ってもらえればマッチングの良さが分かってもらえるのに・・・』

話を最初に戻し、今回の事例です。流れで表してみましょう。

転職エージェントは、企業のニーズに合った技術者を見つけます。

そして、技術者へのキャリアカウンセリングを通して、マッチングを確信します。

しかし、経歴書類だけでは良さが伝わらないと感じます。

そこで、企業にこのマッチングの良さを理解してもらえるように提案を工夫します。

その時、『書類選考を通して面接をしてもらう事』『正確な選考をしてもらう事』という式が成り立つのではないでしょうか。

そして、今回、この流れで面接をして頂きました。そして面接後、頂いた言葉が今回のタイトル『書類からの予測よりも、面接でグッと評価が上がりましたよ』に繋がりました。

その結果、1つ選考を飛ばして内々定という選考結果まで頂く事が出来ました。

自己満足かもしれませんが、転職エージェントの介在価値のある選考であったと自負しています。

転職エージェントとしての仕事の本質は、3者(技術者、企業、エージェント)が満足する事だと、改めて感じた選考でした。