いつの時代も無くならないオジサン達の口癖『最近の若いもんは・・・』というのがありますね。このフレーズを聞くと、殆どの人が『また若い世代を悪く言っている』と感じるでしょう。しかし、中にはポジティブに捉えている方々もいるようです。

先日訪問した技術系企業にて、人事課長さんと、技術マネージャーさんと打合せをしました。

若手技術者の転職支援に関しての相談だったのですが、1年近く離職中というのが苦戦のネックになっている方です。離職期間が長くなっているのには色々と理由があるようですが、ブランクが長くなることで、再び働く事に憶病になっていたり、働く意欲が低下したり、どうしていいか分からなくなっているようです。

こういう消極的な考え方というのは、企業の人事担当者が最も嫌う内容だと思っていたので、包み隠さず話しながら、評価を下げちゃうだろうなと覚悟していました。

しかし、人事課長は『最近の若い人はそれが普通みたいですね。何でもかんでも意欲的とか、具体的なやる気を持っているとか、これからはそういうのを求めすぎてもいけないんでしょうね。』と仰ってくれました。

こういう意見が出た経緯は、この人事課長さんが色々と研修会などに参加して、若者の考えや特徴を積極的に理解しようとした結果だそうです。

企業の人事目線というのは、結局その担当者の目線で、世の中の常識を基準に、『こうあるべき』という型にハメようとしているような気がします。

例えば、40代の人事担当者が、20代前半の就活生を見て、『最近の若い者は・・・』、『私がその年の頃は・・・』と言っても時代錯誤も良いところ。

時代が変わり、教育が変わり、環境が変われば、人も変わります。それを理解しようとすること、理解した上で人事や採用を考えること、とても素晴らしい考え方だと思いました。そして、世代による変化の中で、【良い部分】をピックアップすることが大事だそうです。

『最近の若いもんは・・・』この【・・・】にポジティブなワードを入れてみてください。それこそがジェネレーションギャップを受け入れて良い方向へ返還する第一歩です。