PLCとはプログラマブルロジックコントローラー(Programmable Logic Controller)の略で、自動で動く機械装置の制御に使われる、リレー回路の代替としてユーザーがメンテナンスしやすいように開発されたものです。

弊社は生産設備など産業機械の転職支援を得意としているため、PLC制御設計技術者の方の転職相談が多くあります。そのようなことから、今回はPLC制御設計技術者の仕事のやりがいや将来性、求人転職ニーズについておはなしさせていただきます。

PLC制御設計技術者の仕事のやりがい

仕事のやりがいは何といっても「自分が書いたラダー言語(※)で、機械装置が思った通りに動き、納品先のお客様に喜んでもらえること」という声が圧倒的に多いです。

(※)ラダー言語

ラダー言語(ラダーげんご)は論理回路を記述するための手法で、現在多くのプログラマブルロジックコントローラ(PLC)で採用されているプログラム言語である。ラダー図という場合もある。本来は、リレーによる論理回路を記述するために考案されたものである。ラダーという名前は、この言語のプログラムが2本の並行するレール(母線)とその間に渡されるラングによって梯子(ラダー)のように見えることに由来する。ラダー言語はハードウェア記述言語とは別のものと扱われている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

技術者には様々な職種がありますが、ほとんどが直接エンドユーザーに感謝されるということは少ないかと思います。その点、生産設備などの産業機械の設計職、特に制御設計者は客先での立ち上げやサポートまで行うことが多いため、直接エンドユーザーから感謝される機会が多いです。これが、大きな仕事のやりがいになっているようです。

しかし、年齢を重ね、家庭を持つようになり、住宅を購入したりすると、そうは言っていられなくなるのもPLC制御設計技術者の特徴です。

客先との接点を多く持てるということは、生産設備や装置が置いてある全国各地の工場に出張に行くということ。これが頻繁に続くと家にいることが少なくなり、さすがに家族のことを考えて、転職を考えなければならないということもあります。

それが原因で、仕方なく職種を変えるキャリアチェンジを検討したり、妥協の転職をすることになってしまうのは、非常にもったいないことだと思います。

出張の頻度や期間は企業によって大きく異なりますので、家族との時間と仕事の時間のバランスをうまく取れる企業、環境はゼロではありません。PLC制御設計職を諦めたり、妥協の転職をする前に、私にご相談ください。生活スタイルにあった企業を選定していきます。

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PLC制御設計の求人転職ニーズ

転職ニーズは非常に多くあります。また、PLC制御経験者がニーズに対して圧倒的に少ないという状況です。

元々、設備保全をしていて、「お前パソコン得意だったよな。PLC覚えてやってみな。」という流れでPLC制御設計技術者になっていったという方が多いようです。最近は、PLC制御設計専門という方も増えては来ていますが、まだまだ足りていないのです。

ニーズとしてはただ単に仕事量に対して人員が足りていないという場合と、PLC制御設計を外注に出している企業で「人さえいれば内製化したい」というところに分かれます。また、設計対象は、自社生産設備と他社に納める設備を作る装置メーカーとに分かれます。

PLC制御設計技術者の将来性

これだけニーズのあるPLC制御設計職ですが、将来性はあるのかという点が気になるところだと思います。

PLCは非常にメンテナンス性の高いコントローラーですので、現場のことを考えると、ラダー言語でのプログラミングは続いていくと思います。しかし、PLCの役割が増えて、高機能化の流れもありますので、C言語のプログラミングも必要になってきています。

PLC制御屋さんではなく、制御屋さんという立ち位置で、PLCに限らず制御を考えられる技術者になれれば、将来性はあると思います。

PLCだけではない制御技術者を目指しましょう。

PLCのメーカー

PLCのメーカーは、三菱電機、キーエンス、オムロン、ロックウェル、IAI、横河電機、富士電機、IDEC、パナソニックなどがあります。

この中で最も有名と言っても良いのが、三菱電機製のPLCです。商品名はシーケンサーと言います。このため、「PLC=シーケンサー」と思われている方もいらっしゃいますが、「シーケンサー」は三菱電機製のPLCだけのことを言います。

転職したり、装置メーカーで専業メーカーでない企業で働く場合、使用するPLCのメーカーが変わったりします。メーカーが変わってもラダー図作成ルールは変わりませんが、メーカーによって記号番号が異なるので、使用PLCのメーカーが変わる時は、そのメーカーの仕様を覚えていかなければなりません。

上記9社全て覚えるのは現実的には大変ですので、基本的には三菱電機、キーエンス、オムロンのいずれかをおさえておけば良いと思います。

就職先・転職先企業はどんなところがあるか

大きく分けて二つと考えてください。それぞれ働き方や環境が異なりますので、自分に合った企業選びが大切です。

自社生産設備の制御

大手メーカー(自動車関連メーカー、食品メーカーなど)に入社すると、自社の生産設備の制御を行うことになります。自分の会社の製品を作る設備の制御に携わっているというプライド、やりがいをもって取り組めると思います。

業務範囲としては、機械装置単体の制御はもちろん行いますが、生産ライン全体の制御も行う形になります。実際は工程ごとに区切って担当が割り振られたりします。

企業によっては募集ポジションが分かれていて、制御設計かと思ったら、協力会社と社内関連部署の調整ばかりという場合もありますので、入社を決める際はしっかりと確認することが大切です。

装置メーカーでの制御

装置メーカーは、専業メーカーとニーズに応えて様々な装置を作っている装置メーカーの2つに分かれます。

専業メーカー

ブラスト装置専門、プレス機専門、CNC専門、印刷機専門などの装置メーカーです。

ラインナップが決まっているので、既存装置の改良設計(マイナーチェンジ)と新製品開発(フルモデルチェンジ)になります。また、専業メーカーの特徴として、標準化を考えた設計であったり、その装置について深く自社で研究するスタンスがあります。

ニーズに応えて様々な装置を作っている装置メーカー

ユーザーのニーズを聞いて、都度一点モノを作っていく装置メーカーです。一つのことを深く研究していく専業メーカーに対して、幅広く経験出来、技術者としての引き出しが増えたり、何とかしてとにかく納期までに形にして納めるという業務遂行能力、対応力が身につきます。

その分、労働時間は長くなり、大変ではありますが、お客様に直接感謝され、やりがいは非常にあるという方が多いです。

まとめ

制御設計技術者は、やりがいがあり、ニーズも将来性もある職種だということがご理解いただけたかと思います。

とは言え、既に数年PLC制御を経験してきたが、今後のキャリアが見えなくなったなど、必ず壁にぶつかる時は誰しもあることです。

そんなときは是非ご相談ください。ご一緒にベストな答えを見つけましょう。