相澤 庸介転職活動をされたことがある方であれば、非公開求人や独占求人という言葉を聞いたことがあるかと思います。
皆さんはそれを聞いた時にどのように思いましたか？
そもそも本当に非公開求人なのか
一時期、非公開求人をPRしている転職エージェントが多く目立っていた頃があり、まだ転職支援の仕事をする前だった私は、「こんなに皆で非公開求人と言うなんておかしい。」と正直思っていました。
しかし、現在の日本アルテックを設立し、転職支援の仕事を始めてからは、非公開求人は本当に存在するし、人によっては非常に価値のある情報になるということを知りました。
また、この業界で仕事をしていると、やや乱暴に非公開求人と表現しているところにも気づくようになります。例えば、転職サイトに登録している方に求人企業名を記載せずにスカウトを送り、非公開だから企業名は伏せてあると言っていることがあります。本当に非公開求人の場合もあるかもしれませんが、多くの場合、ちょっと探せば出てくる求人だったりします。
更に上を行くのが独占求人
例えば、今回の募集は日本アルテックさんにしか依頼しませんというパターンです。これは非常にレアで、求人サイトや他の転職エージェントにはない求人ポジションになります。また、独占求人は、求人企業との強い信頼関係があって初めて発生することなので、企業へご紹介を進めた場合の書類選考は100％パスすることになります。
非公開求人、独占求人はどのようにして発生するのか
様々なパターンがありますが、例えば非公開求人の場合は、
- ピンポイントの要件で探したい人材だから業種や職種に特化した転職エージェントに依頼する。
- 公開すると沢山の応募が来てしまい、採用業務が煩雑になる。
- 競合他社の手前、募集していることを知られたくない。
などが考えられます。
そして、上記の例の意味合いが更に強くなり、かつ強い信頼関係の中で発生するのが、独占求人です。
弊社の場合の例
弊社の場合、実は初めから非公開求人、独占求人となることは、ほとんどありません。というよりむしろ皆無です。
弊社をご存知の技術者の方は、ご理解いただけているかと思いますが、誰に対しても非常にアナログな付き合いを大事にさせていただいています。その為、求人企業に対しても、じっくりお付き合いさせていただいています。採用支援（入社すること）を目的にはしておらず、入社してその企業で活躍できて初めて実績という考えを持っています。
そのような活動の中から、『他の転職エージェントにお願いしても「的外れな紹介が多い。」「選考途中での辞退や内定辞退が多い。」』といったような話を聞くようになります。
そして、自然と「もう今回の求人はアルテックさんにしか出していないんですよ。」となり、意識はしていなくとも独占求人となっているというパターンがほとんどです。
非公開求人や独占求人のメリット
公開求人では自分に合った求人ポジションがなかったけれども、非公開求人や独占求人の中に、マッチするポジションがあったという時は、大きなメリットになるかと思います。
また、非公開や独占ということは、その企業の情報を沢山持っているということですので、ネットや企業のホームページ、求人票では知ることの出来ない情報を知ることが出来ます。
最後に我々のおもい
転職エージェントは、もっと営業バリバリで肉食でなければ、やっていけないというのが業界の常識ですが、我々のように商売っ気があまりなくても（全然ないという訳ではありません。バランスだと思っています。）、転職支援事業、採用支援事業が出来るんだということを証明していきたいと思っています。