2008年から神奈川大学で開催している「神大テクノフェスタ」は今回で10回目となります。その中の一つのイベントである「企業交流会」に今年も参加してきました。

昨年のお話はこちら→「神大テクノフェスタ2016に参加してきました」

2017年の開催概要は以下の通りでした。

《日時》
2017年11月11日(金)15:00~19:30  

《場所》
神奈川大学横浜キャンパス 2号館

《タイムスケジュール》
15:00~17:30 企業交流会(15分ごとに学生が入れ替わりながら企業で対話)
18:00~19:30 技術・情報交換会(懇親会) 

神大テクノフェスタは、工学部の学生さんが参加することによって、

  1. 異なる専攻・学科の学生や教員と交流する
  2. 所属分野以外の各学科・研究室の活動内容と、産業での応用・実用化例を見聞する

といったことを通して、幅広い知見と人脈をもつエンジニアになるための切掛けを与え、今やっている勉学や研究がどのように自分の将来に関わってくるかを垣間見る機会を得ることを目的としています。

それに対して、企業側である我々は、日々学生さんが学んでいる工学が産業界各企業でどのように応用・展開されているか、そしてそれを担う技術者像を伝えていきます。

そうすることによって、学生さんが何のために勉強しているのかを考えることが出来、よりよいキャリアデザインが描けると思います。

弊社としては、この企画は非常に共感でき、今後も参加させていただきたいと考えています。

ちなみに今回学生さんからの質問で一番多かったのは、「社会人になって一番大変だったことは何ですか?」でした。苦労話は面接官だけでなく、学生さんも気になるのですね。

また、「何をしたいのかが分からない。」という相談も多かったです。これについては、やりたいことが分からなくて当然だと思っています。何故なら社会人としての生活が、まだ何も始まっていないのだから・・・。とは言え、中にはやりたいことが明確な人もいます。そのような人はその道を目指せば良いのですが、やりたいことが分からないという人は、無理にやりたいことを探すのはちょっと危険です。いわゆる自分探しの旅の始まりになってしまいます。

やりたいことが分からない人は、どんな仕事でも良いので、とにかくスタートを切って、目の前の仕事に一生懸命取り組むことです。そうすると次のステップが見えてきます(これはキャリアの基本的な考え方です)。ここで集中せずにいると不平不満を言い始め、歳ばかり取っていき、気づいたら何のスキルも身についていないということになりかねません。

ここでもう一つポイントをお伝えするならば、自分の専攻に関連する職種、企業に絞ることです。全く関係のない仕事よりも勉強してきた分野の仕事のほうが、スタートを切りやすいからです。

今回も学生さんと交流したことで、我々も少し若返りました。このような会はお互いにプラスになるので、非常に素晴らしい企画だと思います。我々もどんどん企画をして提案していきたいと思います。