新年度を迎える会社も多い時期となりました。リーダーやマネージャーに昇格された方もいらっしゃると思います。メンバーに情報をシェアしたりとりまとめたり、これまで以上にグループ間のコミュニケーションをとらなければならない場面が増えますよね。

「こちらの意図がなかなか伝わらない」「指示したアウトプットが出てこない」…そんな状況に直面することもあります。メンバーの理解や解釈にムラがあると感じたとき、それは「仕事ができる人と出来ない人の違い?」でも「説明のしかたが悪い?」でもないかもしれませんよ。

『イメージ』で分かれるコミュニケーションタイプ

例題『「空」をイメージしてください』

◆視覚派・・・雲ひとつない青空や夕焼けに染まる日暮れ空などの映像イメージ

◆聴覚派・・・雷の鳴る音や群れで飛ぶ鳥の鳴き声などの音声イメージ

◆体感覚派・・・雨でぬれた足元や雪の冷たさなどの体感イメージ

人のコミュニケーションタイプは大きく視覚・聴覚・体感覚の3つに分かれます。一言で「空」と言っても、イメージするもの(感覚)の優位がそれぞれ異なるのです。私自身が視覚優位派なので、フロー図などを用いてビジュアルでイメージを伝えようとしてしまいがちで、うまく伝わらないのは何故なのかわからず悩んでました。それは受け手のコミュニケーションタイプの違いだったのです。

コミュニケーションタイプにより伝達方法をアレンジ

物事を認識・理解するコミュニケーションタイプに合わせて、伝達する方法を複合的にアレンジしてみましょう。情報が吸収されやすくなり、理解が深まります。

◇視覚派の人向けには絵や図、色分け等でビジュアルに訴えかけるアレンジを。

◇聴覚派の人向けには口頭説明をメインに、時には復唱してもらい自らの耳にも訴えかけるのも効果的。

◇体感覚の人向けには実際にやってみたり自分で書き込んでもらう等、体を動かしながら。

受けての優位感覚に合わせた手法をとることで理解が深まるうえに、信頼関係も深まります。