転職活動の面接において、必ずと言って良いほど聞かれる質問というのが幾つかあります。経歴の説明、志望動機、自己PRなどがそうですが、特に重要視される可能性が高いのが『転職理由』です。今回は、20歳代の若手の方の転職を想定して考えてみます。

若手の設定

『若手』という言葉の定義は難しいですよね。今回は、20歳代の、思い切って『新卒から3年以内』としてみたいと思います。

若手はどういう理由で転職を考えるのか?

まずは、実際に私が出会った方々の転職理由を羅列してみましょう。

入社前と話が違う!

初めての就職時には分からない事ばかりです。その中で、選考の時に聞いた話が全ての情報になります。しかし、実際に入社してみたら、選考時や内定時に聞いていた話と違う!という事があったようです。内容にもよりますが、キャリアに関して重要な要素であったり、制度に関する内容は待遇にも影響がしますよね。そして、会社に対する信頼感を失う、というダメージもあります。

思っていたのと違う!

これは、前項と間違えられやすいのですが、大きく違います。自分の中でのイメージや、期待値と違うという事で、周りのせいではないという事です。これは新卒採用の問題点でもあり、入社後をイメージ出来るだけの情報量が足りないという事が大きいと思います。後は、どうしても学生が就職後を想像できない、何を調べて良いか分からない、というキャリア教育の足りなさという事も大きいと思います。

やりたい事が出来ない!

どんな人でも、やりたい事があって入社しているでしょう。もしくは、入社後にやりたい事が見つかる場合もあります。その、やりたい事がこの会社では出来ない!という判断をした時に、転職を考えるようです。

労働環境が悪い!

すっかり定着したフレーズですが、『ブラック企業』という言葉があります。これは世間で言われる基準による『ブラック』ですが、そこまで行かなくても、本人にとって辞めたいくらい環境が悪ければ、十分な転職理由になります。具体的には、労働時間、休み、給与、転勤、出張、職場の設備・ツール・人間関係、社風や文化、経営理念や経営者自身、などが転職理由として挙げられる要素です。

将来性が不安!

このままこの会社に居ても大丈夫なのだろうか?と心配になるような状況であったら、転職したいと思うようです。特に、数年後には潰れるんじゃないか?周りの人がどんどん辞めていく、賞与がカットされた、仕事がどんどん減っていく、という風になっている人が心配になりますね。

もっと成長したい!

いわゆる、キャリアアップと言われる転職ですが、今の会社では成長出来ない、と感じる場合です。自分次第だろうと言われてしまうかもしれませんが、尊敬できる先輩がいないような状況であったら・・・、スキルアップに繋がる仕事を全くやらせてもらえなかったら・・・、と感じたら転職したくなるでしょうね。

若手の転職理由だとどうなる!?

面接において、転職理由の答えが前項の各回答であった場合、面接官はどう感じるのでしょうか?否定的に取られる場合を想定していきます。

入社前と話が違う!

本人の勘違いなんじゃあないの?それくらいどこでも多少はあるでしょう?それくらい我慢しなよ。という風に捉える面接官もいるようです。しかし、転職したくなるほど重要な内容であれば、よっぽど怪しいと思われない限りは、転職理由として受け入れてもらえるのではないでしょうか。

思っていたのと違う!

この理由は結構難しいです。思い込みでしょ?自分で調べなかったのがいけないのでは?良い方に期待しすぎでは?と言われる事があります。確かにそうだなと思う事もありますが、これは私の個人的な感覚ですが、『オジさんと若者の感覚のズレも大きいのでは?』と思ってしまいます。これ、真面目な話なのですが、オジさん達は大体自分が学生の頃の感覚なんか忘れてしまって、思い出せないんですよ。だから、『最近の若者は、、、』とか言っちゃう。今の自分達の目線、常識で見ちゃうんですよね。二十歳の頃にそんなにしっかりしてたのか!?って聞きたくなっちゃいますよ。笑

やりたい事が出来ない!

実はこれ、最近あった事例なのですが、『3年以下でそんな事言っちゃうの?』『ワガママなんじゃあない?』『そうしたら、ウチの会社に入っても、またやりたい事が出来ないとか言ってすぐに辞めちゃうんじゃない?』という見られ方をしがちみたいで、これを理由に面接NGになっていました。真面目に考えると、どういう環境でそうなったのか、その人自身はどういう性格なのか、物凄く複雑な理由ですよね。たった3年以下でって言われれば、それは確かにそうなんですよ。でもね、転職までしようと思ったのって、転職ってリスクを背負ってする事ですからね、その辺の覚悟とかも感じて欲しいなと思う事もあります。最近の事例ではそう感じました。

労働環境が悪い!

これはですね、非常に面接官に否定的に取られやすい理由ですね。もしこの理由を面接官に伝えるのならば、よっぽど環境が悪い、酷い!というのを伝え切らないと、納得してもらえないですね。環境のせいにするって、ワガママか、適応性が低いか、他責の念が強いか、と取られがちですので。

将来性が不安!

これに関しては、日本のものづくり業界では、不況、震災、コロナ、高齢化、技術の流行り廃り、という要素がここ10年くらいを思い返してもありますから、分かりやすい理由だと思います。ただ、転職先も将来に不安がない訳ではありませんから、『厳しい時に一緒に踏ん張ってくれる人かどうか』という目線で見ている会社の場合は、共感されないかもしれませんね。

もっと成長したい!

これはもう、会社の方向性、考え方と合うかどうかですね。合う会社であれば、ウチに来てどんどん成長してくれ!となりますし、合わない会社であれば、『3年以下で何言っているの?今までどれだけ努力してきたの?』と言われて終わりでしょう。ただ、合う会社であっても、『今までの努力、成果、実績』などに関しては聞かれますし、それを聞いて期待されるようでなければ、認めてもらえないでしょう。

まとめ

今回、若手の定義とした『3年以下』というのは、新卒入社からの1つの区切りで、よく言われる『3年3割』に関係して選んだテーマです。そして、最近の事例も幾つかありました。実際に、『たった3年以下で転職?』というように否定的に取られる場面が多いようです。それは、ものづくり技術職は、年数をかけて技術と経験を積んでいく、という考えがあるからでしょう。なので、短期間で転職するというのを否定的に取られる事が、他の業界・職種に比べて多いと思います。しかし、それと同時に若手採用のニーズが高まっているのも事実です。若手を採用した気持ちが強ければ強いほど、面接官の目線も変わって来ます。つまり、企業ニーズとのマッチングが大事ですので、しっかり選んで応募し、選考を受けましょう。