「失敗した」と思い悩んでいました

「転職に失敗しました。こんどは良い会社で働きたい。」初めての面談で、そう話していた方の転職成功事例です。

新卒で入社した会社は大手機器メーカーで、研究開発部門に配属されました。当時は会社の業績も好調、開発予算も潤沢に確保されていました。若手社員で編成されたチームに所属し、自由な発想で業務にあたり、新たな技法が製造ラインで実施採用されたこともあったそうです。

大変ななかでもやりがいを感じながら10余年、一言で言えば「楽しかった」わけですが、景気が低迷しはじめ、業績が下降し開発費用も削減されていきました。先輩や同僚が次々に転職していくなか、ご自身も転職活動を始めました。

製造ライン構築の研究開発部門に長年従事していたこともあり、製造プロセスの見直しや新たな技法を取り入れる業務でキャリアを積んでいきたいという思いがありました。あるメーカーが募集しているポジションに、製造プロセスを新規に構築するという新プロジェクトのメンバーがあり応募しました。

「面接は1回で、即日内定の連絡をいただきました。ぜひ新プロジェクトに加わってほしい、と言われました。」待遇も良く、希望どおりの転職先が見つかったと思い入社しました。ところが・・・

肝心なところを把握できずに入社

入社してみるとメインの業務は別にあり、新プロジェクトは「兼務」のような状態でした。メインとされている業務はさほど経験のないことでしたが、多忙な部署ということもあり入社間もない頃から連日深夜まで業務にあたっていました。新プロジェクトのメンバーはほぼ全員が兼務状態。メイン業務が多忙のためプロジェクトは形骸化していました。

「プロジェクト自体は存在しているので入社時の話は偽りではないのでしょうが、このような状況だとは・・・しっかり聞かなかった自分も悪いのですが・・・失敗しました。」

思い悩んだ末、再度転職活動を始めることを決意し当社へ相談にいらっしゃいました。

失敗だと思っている点は2つ。「想定と異なる業務についたこと」と「入社に至るまでにしっかり把握できなかったこと」です。

ですから、次の転職では同じ失敗をしたくないという強い思いがありました。選考が進み面接で業務説明などを受けると、魅力的だと感じる反面、また同じことになるのでは・・・と、どこか不安も伴っていました。

先輩社員の話を聞くことで解消

この不安を払拭する方法のひとつは、就業中の方に話を聞く事です。新卒であれば、卒業生社員との懇親会といった機会も多々ありますが中途だとなかなか難しいものです。

ですが私たちは状況に応じて、当社の紹介で入社した方から話を聞く時間を設けてゲンバの声を直接話してもらっています。今回もこのような機会をつくり、不安を解消するサポートを実施しました。技術者同士で直接会話をしてもらうと、業務イメージも具体的につかみやすようです。

結果、懸念していた不安が払拭され、選考も順調に進み無事内定をいただきました。