弊社がお付き合いさせていただいている企業の社長さんは、人材採用に非常に熱心です。会社経営で人材採用は最重要とも言えるので、社長自らが採用活動に動かれているというのは納得感があります。

そして、そのような社長さんは、社員を非常に大切に考えている場合が多く、採用時にもそのような面が見えたりします。

先日、S社に面接に行ったIさんのエピソードです。

S社は、半導体レーザーチップの検査装置で、ほとんどのシェアを占めている装置メーカーです。事業が拡大してきた為、現在、機械設計者と電気制御設計者を1名ずつ募集しています。S社は、弊社がお付き合いさせていただいている求人企業M社からのご紹介で、お付き合いが始まった企業です。

Iさんは、技術商社のような企業で、営業職を1年ほど経験し、その後技術部門に移り、各種産業機械のPLC制御設計や、電気回路図の作成、制御盤の作成等を経験するようになりました。その頃から、仕事の面白さを感じるようになり、経験を積んできたのですが、自分の力は他ではどれくらい通用するのか疑問に感じるようになったようです。

Iさんは転職経験がなく、1社しか経験していなかった為、自分は外でどれくらい通用するのかという気持ちと、技術商社ではなく、製造業でメーカーの設計者として経験を積んでいきたいと思い、転職を検討していました。

そういった漠然とした状態で、活動を始めたのですが、私から業界や様々な企業の説明をしていく中で、自分は電気制御技術者として、自分が思っているよりも出来るのではないかという考えと、やはり装置メーカーで技術者として専門的に仕事をしていきたいという気持ちが固まり、候補企業が4社に絞られました。

食品関係の専業装置メーカー、温調制御専門の企業、水処理施設の計装制御、そしてS社といった、全て異なるパターンの企業です。

そして、一発目に面接が入ったのがS社でした。

S社では、まず社長の面接から始まり、その後、組立途中の装置などの説明や、社内を案内いただき、専門の筆記試験、適性検査と選考を進めました。

翌日、社長にIさんの印象などを確認したところ、筆記試験の結果も良いし、人物的にも技術的にも良いので、Iさんさえ良ければ採用の方向で進めたいとのお話でした。

こちらからはIさんの状況(あと3社面接を控えている話)を伝えました。通常であれば、自社で早く採用を抑えておきたいという気持ちから、すぐに結論を出して欲しいと言いたくなるはずです。

しかし、S社の社長は「それであれば他の3社全ての選考を進めて、各社を見た上で最終的に当社で働きたいと思ったら、入社を決断してもらえれば良いです。」とおっしゃったのです。S社が良いと納得して入社してもらうことが、お互いにプラスになるからということなのですが、なかなか言えないことだと思います。

Iさんにその事を伝えたところ、「本当にありがたい!」と心から感謝していました。このような採用スタイルを見ていると、社長と社員の良い関係が想像できます。

このような企業を探しているという技術者の方は、是非ご相談ください。