先日、ネット上でブラック企業の見分け方という記事を見かけました。

就職・転職関連でこのような類の記事は沢山ありますが、書いてあることが全てではないという感覚を持っておいたほうが良いかもしれません。

ブラック企業が何なのか、見分け方はどうなのかと言ったことは、様々な考え方があると思うので、ここでお話はしませんが、見分け方の一つに「いつも求人募集をしている企業は危険。退職者が多く、離職率が高い証拠。」と書かれていたネット記事があったので、ちょっと気になりました。

なぜ常時募集しているのかを知ることが大切

「常時募集=ブラック企業」と単純に考えてしまうのは、少々乱暴かなと思いますし、ご自身の可能性を狭めてしまったり、チャンスを逃してしまう可能性があると思います。

弊社がお付き合いさせていただいている企業でも、常時募集している企業はありますが、退職者が多く、離職率が高いというところは1社もありません。

大切なのは、なぜ常時募集をしているのかを知ることです。

と言っても、求人票や求人サイトから知ることは難しいかもしれません。「募集背景」という項目があれば、なぜ今回募集しているかの記載はあるかと思いますが、それでも本質的なところを知るのは難しいかと思います。

こればかりは、その常時募集求人企業と良い関係が築けている転職エージェントに聞くか、その企業のことを知っている人や、そこで働いている人に聞くしかありません。

常時募集のパターン

募集人数が多く、離職率が高い業界、職種

常に求人募集をしているということは、常に退職者がいるから、いつも募集していなければならないという企業もあります。

例えば、不動産業界の営業職や施工管理職などは、多くの人数を採用しなければなりませんし、離職率も高めのため、常時募集になることが多いです。

だからと言ってブラック企業かというとそれは別問題です。

良い人は簡単に採用できないということを理解している企業

採用したい時だけに募集をかけてもすぐに良い技術者は見つからないという考えを持っておられ、常に門戸を開いているというパターンです。

その中でもどうしても設計者が足りないから積極採用とか、今は落ち着いているから、良い人がいた場合に限り採用を検討するといった積極性の強弱はありますが、常時募集しています。

常時募集とブラック企業は別問題

転職エージェントとしてリアルな現場を見ている立場からすると、常時募集しているからブラック企業ということにはならないと言い切れます。

常時募集とブラック企業は別問題です。

「あそこの企業はいつも求人が出ているなぁ。」と思ったら、何故そうなのかを転職エージェントに確認してみましょう。

常時募集の企業のことを皆がブラックだと思って応募していなければ、もしかしたら、隠れた超優良企業へ入社できるチャンスかもしれません。