最近になって読んだ本があります。

本の表紙(461個の弁当は、親父と息子の男の約束。)

【461個の弁当は、親父と息子の男の約束。】

申し訳ないのですが、TOKYO No.1 SOUL SETというヒップホップバンドも、猪苗代湖ズというグループも存じ上げませんでした。ですが、そのメンバーの渡辺俊美さんという方が、ご自身の息子さんの高校生活3年間でつくり続けたお弁当が大変話題になり、本になったということを知りまして、読んでみました。

始めは作ることがやっとといった弁当が、徐々にクオリティがあがっていくのです。毎日の弁当を通じて互いを思いやり心をかよわせるという、たいへんハートウォーミングな内容でした。その一方で、読んでいくうちに感じたことがありました。

「お弁当づくりって、その日その日で完結する仕事みたい。」

弁当を作ることで、仕事のスキルも上がっていくのではないか?と思いはじめたのです。

得られそうなスキル(1)短納期の実現

著書のなかでは、ガスコンロ4台をフル稼働させて、茹でる・煮る・焼くなど工程を効率良く進めていたと書かれています。

朝の弁当作りでは、「これを済ませて、次はこれを・・」なんて作業を一つずつ済ませるなんて悠長な時間の使い方ができる人はほとんどいません。時間は限られています。そのため、時間を逆算し、何をどうすべきかを考えながら、時には前日に下ごしらえを、時にはその場で同時進行で作業をこなす必要があります。これを毎日やっていれば朝から脳は活発に動き、日々の仕事にも役立ちそうですよね。

得られそうなスキル(2)コスト管理

著書では、一食300円という設定で作ると決めていたとあります。

食材にこだわれば、材料費はいくらでもかかります。それでは、家計が破綻してしまいますよね。どのような食材がいくらで入手できるのか、考えながら作ることでコスト感覚が身につくと思います。

得られそうなスキル(3)トラブル対応

怪我の功名とでも言いましょうか、著書でも、調味料をうっかりきらしていて、冷蔵庫にあるもので近い味付けを実現し、息子さんから高評価を得たこともあったようです。

予定通りにいかないことに対しても、限られた時間内に臨機応変な対応を迫られるのが弁当づくりです。失敗から得る発見もあるかもしれません。小さな経験を積み重ねることで、少々のトラブルには動じないメンタルが身につくことでしょう。

その他、日ごろ料理を作ってくれているご家族に対して感謝の気持ちが増すこともあるでしょう。

出来映えに満足したら、ポートフォリオをアップして成果発表したり。意外な評価が得られるかもしれませんね。

お料理ビギナーの方の場合は、いきなり毎日つくるのは大変です。まずは週1回程度でも、出来そうなペースで始めてみてはいかがでしょうか。私も週1ペースで作ってみようと思います!