転職活動における最後の決断の場面は、応募先企業から内定が出た時です。

内定をいただければ、誰もが嬉しいと感じますよね。だからこそ、企業側から翌日までに内定承諾の回答が欲しいと言われれば、他にも気になる企業があったとしても内定承諾するということもあるかと思います。しかし、翌日が回答期限という設定は短すぎると感じます。大事な人生の選択をするのに、しっかりと考える時間は欲しいですよね。とは言え、いつまでも待ってもらえるものでもありません。

この内定に対する「承諾」「辞退」の回答期限については色々な考え方があるので、明確に何が正しいとは言えませんが、回答期限が異様に短い(即日から3日以内)場合、以下のような2パターンが考えられます。

  1. しっかりと考えた上で、入社したいという気持ちをもって当社へ応募してきたのだろうから、考える期間は必要ないのではないか。
  2. 他社に取られないように早めにおさえておきたい。

1.については何となく企業側の考え方に理解が出来ます。しかし、2.については、気持ちは分かりますが、応募者を焦らせることになり、良くないのではないかと思ってしまいます。

しかし、回答期限について企業へ直接相談するのは、言いづらいかと思います。その場合は紹介してくれた転職エージェントに相談しましょう。

私たちも回答期限について相談を受けることがあります。

良くあるのが平行して数社選考を進めている場合です。その場合は気になっている企業の選考結果が出るまで待って欲しいという話で分かりやすいのですが、更にその結果が出た後でも、内定をもらった会社の中でどこの会社が良いか悩む場合があります。

すると、「いつまで待ってもらえますかね。期限はいつまでですかね。」という質問をされるのですが、そのような時はいつも、

「逆にいつまでだったら結論出せますか?そしてどんな材料があったら判断出来ますか?」

と逆に質問させていただいています。

一番大切なのは、転職活動を始めるときにどのような軸をもって臨めるかということです。応募先企業を決めたり、内定承諾をする際は、その軸が判断基準になるからです。

とは言え、なかなか完璧には出来ないものです。内定が出た際に悩んだ場合は、回答期限については出来る限り私たちのほうで企業側と相談して調整しますので、どんな材料があれば決められるのかを今一度一緒に考えてみましょう。

回答を急かされても焦らずにしっかりと考え、「この会社で頑張っていくんだ!」という覚悟をもって入社を決断出来ると、今後良い方向に進んでいくことが出来ると思いますので、ぜひしっかりと考えた上で決断していただければと思います。