勤務地を限定した転職活動をされる方は沢山いらっしゃると思います。「地元で働きたい」、「家を買ったから通える範囲で」、「配偶者の実家に近いところで」、等々。理由も目的も場所も人それぞれです。

まず、住む場所、職場、限定する理由、限定する範囲等を明確にしていきましょう。

何処に住むのか!?

既に住むべきところに居る方は、もう決まっていますね。都道府県を限定している方は、その場所を明確にしましょう。○○の近く、という方は、どれくらい近ければ良いかを考えましょう。

そこに仕事、会社はあるのか?

住みたい場所の近くに仕事はあるのか。これはとても重要な問題です。

『便利なところに住んでいるから大丈夫です』という方もいらっしゃいますが、企業は便利なところにあるとは限りません。

例えば、我々の専門分野である、製造業界は、少し郊外というところに多いです。単純に言うと、工場があるような場所ですね。そうすると、意外と自宅から通えないという事もあります。

事前に調べておきましょう。

ざっくりした希望の場合は、転職後の転居がオススメ!

当たり前の話ですが、『○○都道府県が良い』『海の近くが良い』のような、ざっくりした希望であれば、転職後に転居するのが間違いないです。

持家なので、という方は!

場所に拘る方は恐らく、このパターンの方が一番多いのではないでしょうか。

既に住宅を購入しているので、そこから動きたくない、動けないという方。大体が、現職の通勤に適したところを選択して住んでいらっしゃいます。そうすると、なかなか同様の通勤時間で通える場所を探すのは難しいかもしれません。

場所通勤時間仕事内容企業選択色々な要素を比較する必要があります。

通勤時間は何時間まで可能でしょうか!?

都市部周辺に勤める方ほど、「通勤時間が長くても大丈夫」という方が多いようです。具体的には、片道1.5~2.0時間位まで。

交通網が発達しているので、かなり遠いところからでも、少ない乗り換え回数で通えます。但し、毎日の事なので、よく考える必要があります。

特に今まで長時間通勤の経験が無い人は、予想以上に辛いと想定しておきましょう。

また、自動車通勤の方は、1時間を超えるとかなり辛いというのが一般的な意見です。渋滞や悪天候、事故等もあり得ます。

これらを想定してうえで、通勤可能時間も設定しておきましょう。

転勤したらどうしますか!?

入社する時は、転勤の事など考えないかもしれません。しかし、企業規模が大きくなればなるほど、活躍すればするほど、転勤する可能性は高くなります。

転勤は、業務命令になるので、通常は断れないものと想定しておいた方が良いでしょう。

転勤を命ぜられた時に、家族で引っ越すのか、単身赴任するのか、転職するのか、という選択肢に迫られる事も大いに想定しておいてください。(実際にこの理由で転職相談にいらっしゃる方は多くいらっしゃいます)

よく、選考時に『うちの会社は転勤少ないから大丈夫』と言われる事があります。どこまで信じていいのかは、明確な理由を確認する必要があります。

例えば、『そもそも拠点が他にない』『開発部門は他にない』というような、非常に限定的な環境であれば、よっぽど状況が変わらない限りは大丈夫でしょう。(よっぽどの状況とは、移転、合併、他地域への進出等、環境が変わる場合です)

実際に求人を探す場合には!

上記の事をよく理解した上で、働く場所、企業、仕事を選んでいきます。その希望に合う企業・求人を探してみましょう。また、求人が無くて困る場合は、我々にご相談ください。

我々は、現状ある求人だけでは希望に合わない場合、新たに企業・求人を探しに行くという活動も行っております。通常の求人選択よりも、可能性は低く、時間はかかりますが、貴方の希望に合う企業・求人に出逢える可能性があります。

もちろん、過去にこの方法で転職を成功し、喜んでくれた方々がいらっしゃいます。

希望に合う企業・求人を頑張って探しましょう!

よく、『場所に拘っていると良い転職は出来ませんよ』というアドバイスをする方がいます。条件を絞ると、候補になる企業が減ったり、探すのに苦労するのは確かです。しかし、キャリア形成というのは、『人生設計の一部』です。

その人その人が人生において大事にする事というのは、それぞれ違います。

それを尊重したうえで、良いキャリア支援をする事こそが、我々キャリア・コンサルタントの役目です。条件を絞った転職であっても、じっくり粘り強くご支援させて頂きます。