誰もが考えたことがあるでありましょう「たられば」。
「たられば」とは、仮定や仮説を表現することばで、「もしもあの時〇〇していれば…」や「もしも〇〇がXXだったら…」というように現状とは異なる状況を想定し後悔や反省を表すときに使われます。

「たられば思考」になりがちな人の特徴

すべての人が当てはまるわけではありませんが、「たられば思考」になりがちな人には下記のような特徴があると考えられます。

・過去に執着している人
たらればの発想は、過去の出来事に対する後悔や違う選択肢への思いを含んでいます。たらればに傾倒する人は、過去の出来事に執着し、もっと良い結果が得られた可能性に思いを巡らせる傾向があります。

・決断力が足りない人
たられば思考が強い人は、決断が難しいと感じることがあります。選択をする際に、あれこれと仮説を巡らせてしまい、結局どちらを選ぶべきか迷ってしまうことがあります。

・自分に対して厳しい人
たられば思考が強い人は、自分に対して厳しい評価をしていることがあります。
もしも違う選択をしていれば良い結果が得られたという考えは、自分の能力や判断力に対する不安や不満から生まれることがあるからです。

転職活動において「たられば思考」が発動すると…

「たられば思考」は、過去の出来事やこれから先の仮説に囚われてしまい、現状に対して適切な評価をすることが難しくなることがあります。

「違う選択をしたら」「別の決断をしていれば」と考えるあまり不安や躊躇が生まれ、行動が停滞します。

過度な執着や不安を防ぐために、現状やキャリア目標にフォーカスし未来の可能性を描くことも大事です。

「たられば思考」を打破するアクションプラン

・ポジティブ思考の強化
たられば思考には、しばしばネガティブな傾向が含まれています。
ポジティブな出来事や選択に焦点を当て気持ちを前向きにすることで、より楽観的な視点を持つ養うことができます。

・自己受容と自己評価の見直し
過去の選択に対する自己評価が厳しい場合、自分を受け入れ、成長の機会として捉えることが大切です。未来の選択においても、完璧でなくても良いという自己受容の概念をもつことで、過去の出来事に対するプレッシャーが減ります。

・現在の目標に集中する
具体的な目標を設定し、それに向けた行動計画を立てることが重要です。現実的に実行に移すことは、過去や未来にとらわれない方法の一つです。

「たられば思考」は転職活動だけでなく、あらゆる場面でご自身の行動に影響があります。
より建設的に未来の選択をし目標に向かって進めていくために、出来る行動から始めていきましょう。