投稿日:2015年12月2日 更新日2019年4月20日

しっかり準備して臨んだはずの選考で、採用に至らず残念な思いをされている方もいると思います。転職活動においては、現職より良い環境を求めて企業研究を深め、志望度の高い企業へ挑戦されている方も多くいらっしゃいます。「あの企業で働きたい!っていうかもう、働くイメージしかない!」と、全力で臨み、その結果不採用となれば諦めきれない思い出いることもありますよね。

一方、複数の企業から内定を得ることができた方のなかには、熟考の末に転職先企業を決めたものの「やはり、あのとき内定辞退した入社したい。可能であればもう一度チャレンジできないだろうか。」と思いを募らせている方もいるのではないでしょうか。

そのような「もう一度、あの企業に応募したい。」は可能なのでしょうか。

過去に応募した企業への『再応募』は可能です。

「可能」か「不可能」かで言えば、可能です。ただし、「再応募不可」等の条件付き求人あるいは前回応募時の状況などによりますので、すべての方が再応募可能なわけではありません。

再応募にあたり留意したいこと

ご縁がなかった事情はさまざまです。不採用であった場合、志望度が高くても、たとえご自身が面接で手ごたえを感じていたとしても、「採用に至らなかった何か」があるのは事実です。求められているスキルの不足、ほかの候補者との比較により結果、等々の事情から採用が見送られていることをしっかり受け止めましょう。

また、内定辞退をされた方は、「企業が開けてくれた扉を自ら閉めた」のですから、再応募にあたってはより真摯な姿勢を忘れてはなりません。

 

数年後の再チャレンジで内定を獲得したAさんのケース

派遣技術者として設計業務に就いていたAさんは、コンシューマ製品のメーカーへの転職を目指して活動していました。就労していた派遣先はコンシューマ製品部門もあるメーカーでしたが、Aさんは業務用製品の部門にいました。某メーカーのキャリア採用求人に応募したところ、「経験している製品に親和性がない」との理由で不採用となりました。

Aさんは「類似製品で経験を積みたい」と思い、就業先の異動を希望しました。結果、希望がかない就労することができたので、そこでしっかり経験を積みました。数年後、不採用となった企業へ再チャレンジして見事内定となりました。

 

前回応募時よりも選考ハードルは上がります

前回応募時に不採用だった方は、当時の状況を振り返ってみましょう。不採用理由はどのような事だったか、ほかにも「何か足りなかった」事はあるのか、あらゆる視点で考えてみましょう。自分なりに分析出来たら、志望動機・応募理由再作成を。前回と同じ内容では選考通過できないことはご承知の事と思います。選考ハードルが上がっているのは当然の事と捉え、具体的なアピールポイントを整理しましょう。

また、内定辞退からの再応募の方にも共通することですが、なぜもう一度チャンスをもらいたいのか、なぜほかの企業ではダメなのか、その理由は、第三者が見ても納得する内容か。どんなツッコミも受け止められるよう、しっかりと考えをまとめましょう。

面接は感謝をもって

私たちが普段ご支援させていただいているケースでは、「面接は、企業と応募者の双方が対等の立場で『一緒に働きたい』と思えるかを確認する場ですから、聞かれた事に答えるだけでなく確認したいことはしっかり聞いておきましょう。」とお話しさせていただいています。

しかし、再応募からの面接は少々状況が異なります。辞退された方の再応募であれば尚の事です。まずは再度設定いただいたことに感謝の意を表しましょう。

エージェントにご相談ください

一人で活動するには不安な事も多いと思います。再応募に至る思いや応募書類の作り方・まとめ方も含め、是非私たちにご相談ください。アピール不足な実務経験や、求めるスキルに近い経歴はないか等、じっくりお聞きして一緒に対策を考えます。

以前ご相談にいらした方で、企業の採用サイトから直接応募し書類選考不合格となったことがある方が、私たちにはその事実を隠してご相談に来られたため、知らずにご紹介。企業から応募歴のある方だという事で、不合格の連絡をいただいた事がありました。再チャレンジしたい企業であれば、私たちには何でも話していただきたいと思います。