三上 知子転職を決意し活動を始めてから入社に至るまでの期間は人それぞれ異なります。弊社でも、１～２か月で決まる方から２年がかりの方など様々な支援をしています。
ですが、入社してからの時間経過は当然ながらみなさん同じです。新卒入社であれば同じスタートラインから始まり、同期との比較でご自身の位置づけもある程度わかりますが、中途入社であれば比較となる相手もなく、スピード感やレベル感がわかりづらいところです。
入社から１か月
まずは生活リズムがつかめてきた頃ではないでしょうか。起床時間、通勤経路、お昼休憩の過ごし方など、半ば意識せずに身についていたこれまでの習慣が変わり、ようやく「体がついてきた」といった感じですよね。
また、勤怠システムの操作や朝礼、経費申請方法といった「この会社のやり方」をひと通り経験できた頃だと思います。ここでも、「どの会社も同じようなもの」だと思っていたことに意外な伝統文化があったりして驚く、なんて事を経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
入社から３か月
試用期間を終える方が多いのがこの時期です。いよいよ本採用となり、本格的に業務に取り組む頃でしょう。部署の方や同プロジェクトの方の顔と名前も覚えた頃ですよね。一緒に働くメンバーの個性がつかめてくるのもこの時期です。
同時に、「この会社の仕事の進め方」がだいぶ理解できる頃です。メールの送り方や図面のチェック、打ち合わせの進め方などなど。時には違和感をおぼえる事態もあるかもしれませんが、ここはひとまず「この会社のやり方」に則りましょう。
また、わからないことを聞けるのもこの時期です。新卒社員のように周囲がアレコレ教えてくれるわけではありません。あとになって「今さら聞けない･･･」とならないよう、積極的に質問していきましょう。
入社から６か月
周囲からも「もう慣れたでしょう」と声をかけらることも少なくなる時期です。ちなみに私は「え？まだ半年？もうずっと前からいるように感じるね」と言われました、態度が大きいということなのかもしれませんが（笑）
どのくらいのことができる人物なのか、周囲の方々もわかってこられる頃です。新たな案件にチャレンジさせてもらえたりという機会も出てくることでしょう。
３か月の頃には少々の疑問を抱えたことがあれば、新たな提案をしてみるのも良いかもしれません。ただし、現状を真っ向否定するようなことや前職を引き合いにするようなことはせず、「より建設的な」提案の仕方を心がけてみてください。
「何もかも理想通り」な会社はありません
転職により現状の悩みが解消できることは多分にあります。しかし転職したからといってストレスフリーな状態になれるわけではありません。新たな環境での新たな出来事も楽しみながら受け入れていきましょう。
そのようなことも含めて、私たちは、入社後のみなさんの状況をうかがうことも転職支援であると考えています。