転職活動で使用する書類と言えば、まずは履歴書と職務経歴書です。そして書類選考が行われる訳ですが、その際にこういう言い方をされる事があります。

『履歴書が綺麗』というのは、寄り道せずに真っすぐ歩いてきたという意味でしょうか。具体的には、学歴で言えば浪人や留年やブランクが無くて専攻も一貫しているとか。職歴で言えば、転職経験が無い又は少なくブランクも無い、など。確かに、書類を見た時にスッキリしていますし、分かりやすいです。特に、我々がご支援している技術職等の専門職の場合、真っすぐな履歴の人は確かに好かれる傾向にあります。

それでは、『履歴書が汚い』等という言われ方をしてしまう方は必ずマイナスなのでしょうか?

実は、私自身、就職するまでの履歴書が綺麗な方ではありません。新卒で就職活動をした時に、だいぶ厳しい扱いをされた記憶があります。確かに、新卒就活の時には、履歴書が占める割合は大きいですし、それを補う経験というのはありません。

『浪人の理由は?』

『なぜ留年しちゃったの?』

『卒業してからのブランクは何?』

聞かれる側にとっては嫌な質問ですが、確かに聞かない訳にはいかない質問ですね。

しかし、そこには、理由なり、原因なりがあります。そして、若い頃は知識も経験も色々と少ないですから、考える要素も少ないです。『若気の至り』というのも、誰でも少なからずあるのではないでしょうか。そして、履歴書に表現されない部分で得た経験が人間として成長するきっかになっている事も多々あります。

そう考えると、『履歴書が汚い』と言って質問責めにする面接官はいじわるだなと思ってしまいます。『ご自身の若い頃はどうだったのですか?』と聞きたくなるかもしれません。そして、『私は真っすぐな履歴しかありません』とアッサリ返されてしまうかもしれません(笑)。

しかし、ここで見方を変えると、面接に進んでいる時点で、履歴書を含めた書類選考を通過しているんですよね。という事は、『履歴書が汚い』と言われたからとネガティブになっている場合ではなくて、面接でどう説明するかを考えるべきでしょう。そこに何かしら面接官からの期待や、貴方自身の個性があります。

特に、転職の場合は、若手の方でも少なからず職務経歴がある訳です。

過去は変えられませんが、未来は創っていけます!!