転職活動では、履歴書、職務経歴書の作成は必須になります。

私が就職活動をしていた頃は、手書きが主流でしたが、今は全てデータです。ワードやエクセルなどで作成してPDFにし、求人企業へ提出するという形がスタンダードです。

転職サイトに登録した経歴データで応募するというやり方もありますが、応募先企業に対して入社したいという気持ちを伝えるには、しっかりとその企業向けの履歴書、職務経歴書を作成したほうが良いと思います。求人企業側としても、同じ経歴データを沢山の企業にバラまいているのと、その企業に向けた履歴書、職務経歴書を作ってくるのとでは、印象がかなり変わってくるからです。

話はそれましたが、我々は製造業界で各企業が応募書類をどのように見ているのかを転職を考えている技術者の方にお伝えして、履歴書、職務経歴書の添削も行っています。

その際にいつも気になっている部分がありますのでご紹介させていただきます。

内容についてはしっかりと書けていることが多いのですが、下記のようなごく簡単なことがおざなりになっていることが良くあります。

1.フォントがバラバラ

例えばゴシックと明朝が混ざっていたりします。最終的に全体を見直して、フォントを統一するようにしていただければと思います。

2.部分的に太字になっている

見やすくするために太字を使うことは非常に良いのですが、本文がすべて太字になっていたり、途中途中で太字が混ざっていたりしているのを良く見かけます。細かくチェックして変なところに太字が混ざっていないか再度チェックしていただければと思います。

3.文字の大きさにルールがない

見出しよりも本文のほうが文字の大きさが大きかったり、TOPの職務経歴概要の文は10ptなのに最後の自己PR欄は11ptだったりと文字の大きさ設定のルールがないことが良くあります。自分の中でルールを作って文字の大きさを設定いただければと思います。

4.インデント(字下げ)のルールが統一されていない

インデントとは、例えば文章の一番初めの文字は一文字分空白を入れたりする字下げ機能のことです。

Wordで作成された経歴書で、左寄せの位置が綺麗に揃っていないものやタイトルと本文の左寄せの位置ルールがバラバラのものを良く見かけます。

改めてご自身の経歴書をチェックしてみていただいて、揃っていないようであれば、綺麗に揃えておいたほうが安心です。

5.余白の設定

上下左右の余白の設定も気になる場合があります。極端に余白が広すぎたり狭すぎたり、または上だけ広いなど、バランスが悪い場合です。

個人的にはWordの余白設定のプリセットにある「狭い」がおすすめです。とは言え、これについては好みもあると思いますので、パッと見てバランスが悪くなければ大丈夫です。

細かいことは気にしないという企業もあるかとは思いますが、履歴書、職務経歴書の体裁が整っていなかったり、見づらかったりすると、技術者として丁寧かつ正確な資料が作成できない人なのではないかと思われることもあります。

難しいことではなく、非常に簡単なことで、ちょっとした意識だけの問題ですので、きれいに体裁を整えるように意識して取り組んでいただければと思います。