前回のブログは、転職を思い立つ時の話が中心でした。今回は、その次の段階として、【転職開始まで編】としてご紹介致します。

転職活動とは何から始めるのか!?

もし、初めての転職であれば、いったい何から手を付ければ良いのか?と悩む方が多いでしょう。何故ならば、転職に関する情報は、全てがオープンではありませんし、あまり表立って話せる内容でもありません。それは、転職を【良くない事】と捉える考え方もありますし、【隠れて行う】という場合も少なくない、という事に起因します。

その為、我々にご相談にいらっしゃる方の中にも、

『何からすれば良いのですか?』

という質問が多くあります。

それに対するアドバイスは、幾通りかありますので、まずはそのパターンを想定してご説明致します。

キャリアコンサルティングを重視した考え方

これは、弊社が最重要視しているパターンです。

ご本人が『転職したい!』と言っていたとしても、『どういう転職をすべきか』の前に、『そもそも転職すべきか?』と、一度は疑問に考えるべきだと思います。

これに関して、専門家の第三者に相談して考える事を、【キャリアコンサルティング】【キャリアカウンセリング】と言います。これらにも色々な手法がありますが、基本的には、学生時代や場合によっては幼少期まで振り返り、現在に至るまでの経緯を色々な角度で考えつつ、自身のキャリアに関する考え方をまとめていきます。

その結果、本当に転職すべきなのかどうかをしっかり考えた上で、転職活動を行う事になります。

今より良い条件への転職という考え方

利益的な考え方重視で、現在よりも少しでも良い条件を求める、という場合には、現状を把握した上で、どの要素に関して条件を希望したいか等を考えます。

この場合は、世の中により良い条件の求人がどのくらいあるかという事が重視される為、より多くの求人を見る転職活動が重視される為、求人サイトを中心としたインターネット検索での活動が主になる事が多いです。

但し、求人票だけで情報を理解しきるのは難しいです。何故ならば、『今より良い条件』という考えなのに、前提が違えば比較できないからです。特に給与条件に関しては、年収の表示・計算の仕方は企業によってかなり違います。

沢山の企業を見たいという考え方

どうせ転職するならば、この際、色々な企業を見ておきたい、と考える方もいらっしゃいます。その場合は、インターネット、求人媒体、エージェント、など色々な方法で情報収集が大事になります。とにかく、企業説明会や見学会等の訪問機会がある企業や、可能性のありそうな企業への応募をするなど、『とにかく行動』という要素が大事になります。

しかし、ここで注意すべきは、『転職活動自体が目的にならないように』というのは、転職活動が楽しくて、せっかく内定が出ても満足できずに転職活動を続けて行ってゴールが無くなってしまう方がいます。また、就業中にも関わらず、応募し過ぎて『面接へ行く時間、休暇が取れない』という元も子もない状況になってしまいます。この事例は非常に多いのが実情です。

とにかく働かなきゃ!という考え方

離職中で、働かなければいけない、という方の場合。これはもう迷わず行動でしょう。しかし、焦るあまりに何でも良いとなってしまう方がいらっしゃいます。キャリアというのは、今後の人生に大きく影響する事であり、『とりあえず働く』では、また転職が必要になってしまう可能性が高いです。またこの転職の苦労を希望しますか?次の転職はもっと厳しくなることは理解していますか?

しっかりと【キャリア=人生】を考えて欲しい!!

上記のように、転職に向かう人達の考え方は様々ですし、それに合わせた行動も様々です。それを選ぶのはご本人であり、正解はありません。

但し、1つだけお願いしたいのは、しっかりと【キャリア=人生】を考えてください。しっかりと考えた上で出した答えであれば、あとはそれに向かって全力で努力するだけです。

しかし、世の中には転職活動を流れ作業のように考えたり、『取りあえず応募しましょう』『取りあえず内定出た企業で働いてみましょう』というような考え方も少なくなく、後で後悔しないようにして欲しいというのが、我々の考えです。

人生100年時代と言われ、今後は定年も、終業年齢も上がっていくことは確実です。

貴方は、何歳まで働くと思いますか?その年齢まであと何年ありますか?

まだ先が長ければ長いほど、今時間をかけてでもしっかりと考えた上で行動しましょう。